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help リーダーに追加 RSS 元GE技術者・菊地洋一さん講演「命はほんとうに輝いている」@

<<   作成日時 : 2008/06/30 23:50   >>

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「命はほんとうに輝いている」

2003年3月31日 三重県海山町


●原子力の技術は全然確立していなかった

  核の平和利用という話からそういう話へ行きましたけれども、私が原子力の世界に足を踏み入れたのは、その平和利用という言葉にだまされてです ね、ちょうど第1次オイルショックの頃ですね。日本は本当に石油がこなくなるというので、トイレットペーパー騒動という言葉をみんなも記憶しておられると 思いますけれども、建材は市場からみんな姿を消してですね、実際無くなったわけじゃないのです。僕も後で分かったのですけれども、みんな売り惜しみして、 ピータイルとかそういう建材はしまっておいただけなんですけども、とにかくオイルショックというのが起きました。

そういう時にこれまたどういう縁か、広島 出身の先輩で僕に仕事をたたき込んでくれた6歳ほど先輩がいるのですけれども、その人が10年ぶりに尋ねてきて、 原子力の平和利用にどうしても力を貸してくれということで、無理やりGEに引っ張って入社させられたんですね。ですから、エネルギーもない国なんだから、 とにかく中東のその湾岸諸国の横暴に日本が振り回されてはいかんということで、原子力でやっていかなければいかんということで、あまり原子力のことを深く 考えないで、その先輩の言葉を信じて入社したわけです。

  いろいろやってきたわけですけれども、実際に働いてみますと、原子力の技術というのは全然確立していなかった。もう詳しい話は技術的な専門的な話になりますのでいいませんけれど、とにかくハチャメチャなんですね、施工で。施工というか原発を造っていく工事の段階で。工事のミスが出るということは人間のやっていることですから、よく起こることですけれども、問題なのは設計そのものも十分検討されていない、いいかげんな感じで工事が進められていました。ですか ら建設中にしょっちゅう変更がある、そのことにもびっくりしましたけれども、送られてくる図面があちこちぶつかっていたり、そういうことにもびっくりしました。自分でチェックしてみて余りにもぶつかっているので、びっくりしましたけれども、とにかく確立された技術じゃないということです。

●技術万能というわけにはいかない

  ですから、その古い原子力発電所が危険だということはもちろんいえますけれども、新しい原子力発電所だから安全かというと、そんなこともありません。新し いものにすると、また新たな問題がどんどん出てきている。僕は今度の旅で新潟県の柏崎・刈羽原発のPR館に行って、さんざんこんなに良いという宣伝を聞か されてですね、改良型がどうのこうのと聞きましたけれども、まったく世界でも新しい、アメリカにはない 135何万KWというような炉でもしょっちゅう事故っています。もうまたかというぐらい、数えきれないくらい事故っている。それは何故かというと、確立された技術ではないからです。これはその溶接技術だとか、金属のことを扱う学問として冶金工学といういい方をしていますけれども、そういう冶金工学上の現代 技術の限界というものもあるんですね。そういうものを隠したまま、もう技術は大丈夫だというような事をいいながら原発を造っております。

 それはいくら安全だといっても、運転してみればわかることで、絶対こんなことがあっちゃいかんというような、炉の中の大事な部分を支えている大きな部品が 360°、1周にわたってヒビ割れだらけになって、それを何とか補修したら、今度は下の方にまた 360°ヒビ割れして、それをまた補修して。そんなことではどうしようもないということで、その部品を大がかりに交換したりもしております。
  新しいものには新しい技術的な不安があります。今いったように技術万能というわけにはいかないんですよね。どんなものでも故障は出ます。車でもそうです。 ですけれども、原発の場合はいったん事が起きたら、みなさんもチエルノブイリの事なんか新聞、テレビでよく見ておられると思うんすけれども、いったん事が あった時には大変です。電力会社や国はそんな事は絶対に起きないということをいいきります。僕は東京電力に交渉したりいろいろしましたけれども、とにかく 起きないといいはるわけです。でも実際、電力会社は自分の原発のことを知りません。僕がいろいろ説明をしますと、「へえっ! そんなことあったんですか」 といってびっくりするわけですけれど、調べてみると僕が言った通りになっていると。でも今更運転している原子炉を止めて、配管を全部取り替えるなんてこと は出来ない、「見ているから大丈夫です」の一点ばりなんですね。とにかく電力会社は現実を知りません。

  それはそうですよ。原発の工事現場では、電力会社が一番上にいて管理しているわけですけれども、実際に工事するのは東芝や日立や日立プラントや、IHI (石川島播磨重工業)や三菱や三菱重工、そういった原発メーカーの人達が管理してやっておりますし、いろんな不具合が出てきたときには、自分たちに不利な 事は当然お客さんの電力会社には隠しておくようにします。

下請け、孫請け、曾孫くらいが工事しているのが原発現場ですから、そういうところで起きた事故、 建設中ですからミスですね、工事ミスを包み隠さず上の会社にいうかというと、まずいいません。そういうことを素直にいってくれというとを、電力会社はよく 現場の所長会議とかでそういうことをいうんですけれども、決していっていません。いっていたら現場から締め出されてしまいます。そんなことやる業者を使うなという圧力がかかりますので。ですからなかなか理想的な工事はできない。こういう工事の不具合のことをあまり今日いうつもりはありませんので、技術的に関心のある方は後で聞いてくれれば、僕の分かる範囲内で答えます。

●柏崎・刈羽原発のPR館で素性が割れて……

 僕が言いたいのはですね、僕が反原発の方に身を投じまして、全国の原発のある所を回わりました。でも何カ所か行かなかった所もあります。それは今回新潟行きましたけれども、新潟県の柏崎には行っておりませんでした。というのは、僕が50cc バイクで1年何カ月かけて全国回ったのですけれども、福島県から新潟県に会津を通って只見を越えて新潟に入ろうとしましたら、山の上で雪が降ってまいりまして、50ccバイクでは雪の中を走るのは危険ですので断念して、また太平洋側に戻って旅を続けましたので、日本海側に行けないでしまったのです。

  今回行ってみましたら、柏崎・刈羽の東京電力のPR館、立派なものが出来ておりましたけれども、そこの案内、女性がしているのですけれども、あんまり安全 だって嘘ばっかし言っているものだから、ちょっと若い女の子にいってもはじまらんけれど、あんまり嘘いうもんですから、「ここどうなっているんですか」と ちょっと変な質問したら、当然答えられないんです。それはものすごく安全に関係あることなんですけれど。そしたらそれを上司の方にいって、すぐ東電の社員 が2人飛んできましてですね。相手が僕だっていうことがわかったら、そのうちの1人は福島原発1号機から6号機まで全部の建設に携わったという人で、僕の方は記憶なかったのですけれど、その人は僕のことをよく知っておって、当時随分お世話になりましたってお礼いわれてですね、見たくもない実際の原発の方も 見てくれっていわれて、特別にすぐ手続きして、彼の車に乗っけてもらって、いろいろ案内してもらったのですけれども。僕に対しては安全だということはいい きれんものですからね、あんまり心配しないでくださいよって、ただそれだけなんですよ。ただつい一般の人には絶対にいわんような事もいいましてね、これは技術的なことになりますが。

  今テロが盛んになって、アメリカやなんかで心配されていますけれど、日本も原子力発電所の最上階にジェット機がぶつかったらどうだとか一生懸命いわれています。原子力安全委員会と東京の原子力資料情報室なんかのやりとりを聞いていましても、壁を貫通するとかしないとかいう、そういう計算でやりあっていますけれども、そういうテロに関することでですね、その東電の案内してくれた人がリアクタービルディング(原子炉建屋)の屋根はもう無いのと一緒だろうという ことで、もう見た目には屋根はあるけれど、力学的には何もオブラートかウェハースみたいなもので、無いのと一緒だよと。というのは50・ 角くらいあるそのリアクタービルディングというのは、そこの最上階に柱が外郭以外は1本も立っていないのですね。

クレーンが建物の壁から壁にずっと動き回りまして、大きなクレーンが床いっぱいどこにでもものを運んでいけるようにするために、柱が1本も立っていないのです。50・くらいの屋根が1本も柱がなかったらどうするかというと、屋根を軽ーくするしかないですね。大きくは鉄骨のトラスというもので、鉄橋の橋桁なんかで鉄骨でギザギザにやっていますよね、ああいうのをトラスといいますけれども、そういうものが走っていて、その上にある屋根は非常に薄いブリキの板なんですね。僕は折れ式屋根という、よく 倉庫の屋根なんかに使っているトタンを大きく山形に折った屋根がありますが、ああいうものの上にシンダーコンクリートという軽石みたいなコンクリート、軽 量コンクリートを打っているのかなあと思っていたのですけれど、今回現場に行って屋根を見ますと、そういう大きな山形じゃなくて、何かお風呂のすのこ板みたいな形をした鉄板が、鉄板といってもブリキみたいなものですけれど、それが張ってあるんですね。その上にやっぱり薄いコンクリートが打ってあって、強度はまったく無いです。

●アメリカの後押しをすれば、日本の原発もテロの対象になってしまう

  その事は東電の人間だってよく知っているから、そんな話をひょっといったんですね。横の壁が最上階だけは薄いんです、実は。最上階から下はものすごく厚いのです。だからこれは横からはジェット機が飛び込もうが、大きな大砲ぶち込もうが原子炉まではいきません。それは間違いなくいえます。だけど最上階の壁はやっぱり薄いのですね。薄いといってもある程度の厚さはあるのです。50・くらい、正確な数字は覚えていません けれども、普通のビルにくらべたら厚いんですね。そのことを何故かということをいったんです。昔、タービンがぶっこわれてですね、リアクタービルディング まで飛んでいったことがあるんですね。

要するにタービンがミサイル化して、横に飛んでいったことがあるんです。 そこまで飛んだんで、横からタービンがぶっとんでくるということを考えて、タービンミサイルの防護のために壁を厚くしてありますというんですよ。そういえば、昔タービンが飛びましたがね。というのは僕がいる現場じゃないけど、先輩からそういう話聞いていますよといったら、そうなんですよといって。だから最上階の壁も少しは厚くしてありますというんですけれども、これはジェット機が燃料満載して飛び込んでいったらもつ厚さではないです。ただ単純にタービンの羽がぶっとんでいったら、そこでくい止められるくらいの厚みぐらいしかないですね。

  屋根は今いったように全然ありません。だから、日本がアメリカの後押しをして今アフガンに対して軍事行動をとりつつありますけれども、法律まで変えて。そうするとタリバンはアメリカが軍事行動を起こしたら日本も敵とみなすという宣言してますね。それはそうですよね。もう航空母艦にしろ、いろんなアメリカの軍隊が日本から出ていきますから、 日本はもう米軍の基地そのものと見るわけです、タリバンは。それも物資の輸送から、湾岸戦争の時はお金もちゃんと出しましたよね、たくさんのお金を。今回 だってお金出させられるでしょう、終わったら最後に。ましてイージス艦を出すとかいってますと、日本の原発もテロの対象になってしまう。日本を敵国とみなすということで報復しようと思ったら、イギリスやイタリア、ドイツ、ロシアとかいうような国のように軍事力で空から海から攻めてくるわけにはいかないですから、もうテロしかないんですね。そうしたら、原発なんか一番対象にされちゃう。それをやられますと、もうたまらんのです。

  さっきいったリアクタービルディングの最上階の屋根というのは薄いですから、別にジェット機が燃料満載してつっこまなくても簡単に屋根は破れます。おもちゃのロケット弾みたいなものぶちこんでも穴は開けられます。でも、穴が開いただけじゃ原発の大事故にはならんだろうと、こうみな思うかもしれないんですけれども、上から何かものを落として燃料プールというのの中で爆発されたら、もう大変なんです。燃料プールというやつは、蓋がしてないんですね。最上階の 床に大きなプールがありまして、そこに使用済燃料というものがぎっしりつまっていて。それはプルトニウムという毒物をいっぱい含んでおりますので、そこが 爆発して大気中にそういうものが飛び散ったら、どれだけ大きな災害になるかと、予想もつかないくらい大きい災害になるのですね。そういうことが簡単に起こるのです。

●原発が嫌になった2つの理由・・ヒバク労働とお金

  ですから原発は事故もそうですし、テロに対してもそうですし、危険性という点からいけば、まったく割に合わない発電方法です。先程もちょっといいましたけれど、お湯を沸かすだけなのですよ。原子力発電所といったらですね、原子力で特殊な方法で電気を作っていると思ったら大間違いなんです。お湯を沸かして、 その蒸気でタービンを回している点では火力発電と何にも変わらない。ですから「原子力やかん」といった方がいいのです。
  ただお湯を沸かすだけのためにですね、なんでそんな危険なことをしなきゃいけないかということになってくるんです。原子力に関して、その危険性のいろんな ことをいっていく時に、どうしても技術用語や専門用語が出てきてしまうので、初めての人には話しにくい面もあるのですけれど。

僕が何で原発が嫌になったかというと、最初は原発こそ自分がぶつかっていくべき対象だと思って、情熱のすべてを傾けてやってきたのですけれども、原発を離れましてですね。だんだん、だんだん、原発が嫌になって、それで最後には原子力発電所を目の敵にするくらい嫌になってしまったのです。
  その大きな理由の一つはですね、原子力発電所が動いている限りは、被曝労働者を必要とするのです。必ず自動車でも車検がくると、高いお金かけて車を整備してもらいますけど、原発も毎年止めて、炉を点検して修理したりしなければいけないのですけれど、これが大体が被曝作業なんですね。

  僕は原子炉のリアクタービルディングと呼ばれているような一般的な配管とかバルブやポンプのあるところだけじゃなくて、お湯を沸かす原子炉の中にも入るような仕事を経験しています。これは古い原子炉でやっています。これはとんでもない被曝作業で、外国人の労働者をたくさん使ってやったんですけれども、大変な恐怖の仕事です。そういうことが原子力発電所がある以上は続くということですね。何もそんなことしなくても、別な方法で電気を起こせばいいのです。そんな必要がないということです。

  それとですね、同じくらいのウエイトで嫌なのは、原発の建ったところの地方自治体の行政が腐りきってしまうことです。みんなが苦労して、汗水たらして働いて払った税金が軽くみられるようになります。原発の交付金というのは、それだけ一時的には大きいのです。でも、それによってみんなにお金が等しくまわって豊かになるかというと、そんなことは全然ないんですね。まず県に入ります、金は。そこの町や市にも入りますけれども、それが今までの地方財源に比べれば非常に大きい額ですから、もうそれも紐付きで、開発だとかいろんなもの使わなければいかんという項目が決められていて、道路とか例えば箱物といって建物を作るとか、そんな事にばっかり使っている訳です。だから土建屋さんは儲かるかもしれない。でも一般の人たちに等しくお金が渡る訳ではないですね。全然入らないという感じの人がほとんどな訳です。その町からちょっとはずれると、その辺は被害があった時は、同じような惨めな目に遭わなければならないのだけれど、 補償は一切入らないということになりますし、何よりも行政が腐ってしまいます。

  道路作っても箱物作っても、自分が作ってやったみたいな態度になるから、役人の態度は大きくなります。もうさんざん見てきました。それは日本中で、その地方の人達が明るくみんなで仲良く暮らしていこうと思った時に、原発がくればお金もくるけど、町のそういう温かみだとか、そういうものはなくなります。

●日本中、原発が出来て活性化した町はない

 福島は今10 基の原発が動いていますけれども、第1号機を作る当時の話を聞きますと、みんな素朴ないい人達だったと、まわりの人達は。農家のおばさんに話しかけると、 まあ上がってお茶飲んでいけえとお茶出されて、お菓子がないからといって角砂糖をお茶菓子がわりに出してくれたと。ものすごく親切にみんなが話しかけてやれたけど、だんだんそれが2基、3基、4基と建っていく間に、どんどん都会的になるというか、人情味が薄れて金ばっかしの状態になっていくというような話 もたくさん聞いています。

  だから日常私たちが何のために生きているのかというような事を考えた時に、お金がくればそれでいいのかと。もうすでに南島町で反対派だ、賛成派だと別れて、子供が道路で転んでいたら、どっちかによって助けるか知らんふりするかというような話も聞きました。それと同じことが石川県能登半島の珠洲市というと ころで、原発の問題になった時に、地元の和尚さんに聞いたら、「菊地さん、その珠洲でもまったく今同じです」といっていました。「なんで同じ町の人達が賛成派と反対派に別れて憎しみ合わなければならないか」と。

  ここは今度来てみて、実は2度目なんですけれども来てみて、あいかわらずいいところだなと思いました。それと同じようなところが宮城県の男鹿半島の女川というところで、原発をGEのものを日本の企業が造ったんですけど。そこへ行った時も、こんないいところになんで原発を造るんだろうという感じでしたけれど、結局原発は出来てしまいました。反対運動もありましたけれど、賛成派と反対派がですね、そこそこ仲良くなるというか、関係を取り戻すのに10年以上かかっています。それほど憎しみ合うんですね。
 じゃ出来て本当によくなったかというと、女川の過疎が止まったわけではないのです。実際増設していくときに、子供が働くから出来てよかったという人にも会いましたけれども、決して町は活性化しません。それは日本中みれば分かります。
  鹿児島の川内原発というところも何度も行ってますけれども、商店街はシャッターが下りたままです。また増設しろって騒いだり地元はしていますけれども。新潟県のあれだけ原発造りまくったところでさえ、地方の活性化に役立ったとはいえないと、知事が新聞でいっていたこともあります。
 確実なのはですね。人の心がむしばまれることです。嘘だらけになるし、隠し事はするしですね。行政も電力会社も。そういう一時的な原発の話で地方がズタズタにされるのが僕は嫌なんですね。

●日本は熱エネルギー源の大国

  原発の話になってきますと、当然原発がいいか、悪いかということで、国や電力会社の考え方をみんな嫌でも伝えられて、それを信じたりするようになりますけれども、先程、僕がオイルショックの時に、それを機会にしてGEに入ったというようなことをいいましたけれども、僕もそういう意味では完全に洗脳されていました。どういうことかといいますと、日本が資源エネルギーの無い国だから原発なんだと。今でもそういうふうに国はいっています。それが本当かといいますと、そんな事はないんですね。この辺だって温泉がたくさんあります。

  実はレスター・ブラウンという地球白書というものを出して、世界的に有名な人ですけれども、1年くらい前にテレビでいっていました。日本は本当にうらやましいエネルギー大国だと。なぜか。日本にはものすごい数の温泉があると。僕も北海道から九州までずーと旅しましてですね。もう至るところ温泉があって露天風呂もある。エネルギーってなんだっていったら、だいたいが熱なんです。位置エネルギーというのもありますが。水力発電所は水の位置エネルギーとういうものを利用して落下させて、そのエネルギーを電気に変えますけれども、一般的にはエネルギーといったら熱の事なんです。だから熱で蒸気を沸かしてそして、タービンを回して電気を作っているわけなんです。

  じゃ、自然エネルギー、自然の熱は日本は無いのかといったら、レスター・ブラウンがいうように、世界でもうらやましくて涎がでそうなくらい地熱に恵まれた国なんですね。ですから、普通の温泉のように熱水溜まりというところを掘り当てて、そこから蒸気を出して発電する方法。これは今までも地熱発電ですけれども、そういう熱水溜まりのないところでも地面を深く掘ると温度が非常に高くなって、そこの熱を取り出せば発電出来るのです。これが高温岩帯発電という方法で、そのやり方もいろいろあります。
 アメリカではヒートパイプ方式といって深い所にパイプを埋めますと、ヒートパイプという特殊なパイプが熱だけを地上に運んでくれます。ですから、それに水を触れさせて蒸気を作って発電するという方法を今、アメリカが一生懸命進めています。
 実は地熱で発電したのはイタリアが一番最初なんですけれども、もう百十年くらい前でしょうかね、それくらい古くからやっているのです。今また世界中がこの10年くらい前から地熱の利用を一生懸命考えています。

  日本はどうしても原子力発電を推進させたいために、やっているというけど、地熱の方にはあんまり力を入れていません。しかも日本が熱エネルギーの大国だと いうようなことをできるだけ伏せようとしています。新聞、雑誌いろんなものを通じてやろうとしたけれども、もう圧力で潰されて、あまり効果がでませんでした。でもプレイボーイとか週刊朝日とかいろいろ書いてもらいましたけれども。みんなそう思わないですか。エネルギーのない国だと思うでしょう。そんな事ないです。エネルギー大国です。
  僕が高温岩帯発電の研究の最先端の実験所に行った時に、研究者に聞いてみました。いくら予算あるか、人件費、鉛筆代、実験、地下にボーリングを掘ったり、 そういうの全部入れて2千万円だそうです。そんなもんで力入れているとはいえんです。これ電中研(電力中央研究所)というところがやっています。9電力会社がお金出してやっている。NEDOというところでもやっています。だけど予算は少ない。

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