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zoom RSS 映画『日本と原発』一関上映会9/26(土) 2回上映(14:00〜、18:00〜)一関文化センター

<<   作成日時 : 2015/09/26 00:52   >>

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映画『日本と原発』一関上映会

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2015年9月26日(土) 会場:一関文化センター 中ホール
〒021-0884 一関市大手町2-16  TEL 0191-21-2121

昼の部:開場13:30 上映 14:10〜(135分)
夜の部:開場17:30 上映 18:00〜(135分)
入場料:大人1000円/中・高校生500円(小学生以下無料)

主催:映画『日本と原発』一関上映実行委員会
問合せ:090-6222-8634(菅原)Email:s-sakio@mtg.biglobe.ne.jp
http://www.nihontogenpatsu.com/event

映画「日本と原発」は、日本の原発のすべてを網羅しようとしたところがあり、知りたい人にとって、その情報量は、満足のいくものだと思います。メディア・リテラシーの観点から、1、情報を探しに行って、2、情報を持ってきて、3、理解して、4、活用するに照らすと。日本のニュースのやり方「解説=事実を詳細に伝える」のではなく、「解釈:考え方を伝えて導こうとする」そういうテレビのやり方に慣れた人たちには、この映画は、こころして観ないといけないと思う。この映画から、何かに気付いたとして、考え方を変えられるか?自分で考えて決めることが問われている。この映画を観るのは、エネルギーがいる。
 映画「日本と原発」一関上映実行委員会 委員長 菅原佐喜雄(s-sakio◆mtg.biglobe.ne.jp)

=====映画の一部書き起こし=====

この映画の目的は、日本における原発のすべてを描くことにあります。
この映画は、原発についての報道・広報・広告の紹介、参照、論評をも目的としています。

タイトル「日本と原発」私たちは原発で幸せですか

プロローグ
1953年12月8日 アメリカのアイゼンハワー大統領は、ニューヨークの国際連合総会で行った演説で「Atoms for Peace(アトムズ フォー ピース:核の平和利用)」を世界に向けて発信した。私たち日本人は、国を挙げて原子力発電の推進に舵を切ったのです。

1955年(昭和30年)原子力基本法が成立
1957年(昭和32年)茨城県東海村で初めて原子力の火が灯されたことを皮切りに、
1965年(昭和40年)には東海発電所の送電に成功。
1970年(昭和45年)大阪万国博覧会の開会式で、福井県の敦賀発電所から原子力でつくられた電気が送られ、「原子力の電気で豊かになれる」「原発で幸せになれる」と。

2011年3月11日 14時46分 東日本大震災
2011年3月12日 15時36分 福島第一原子力発電所 1号機爆発
2011年3月14日 11時1分 3号機爆発(3号機の燃料はMOX燃料=「プルトニウム」と「ウラン」の混合燃料)大地震と津波に加えて、日本は、放射性物質の拡散という「人災」に見舞われたのです。(世界初の「原発震災」)

「双葉郡 浪江町 請戸地区」福島第一原発から北へおよそ7km
請戸地区を襲った津波は、600軒以上の家屋とたくさんの人達を飲み込んでいきました。引き潮が去った後、地元の消防団員などによる行方不明者の捜索が始まりました。がれきの間や、流された車の中から、多くの人々が救出されましたが、捜索は難航を極めました。夜10時、消防団はやむなく捜索をいったん中止し、翌朝の再開を待つこととなりました。
しかし、翌3月12日の早朝、官邸発表
「1号機の原子力圧力容器の圧力が高まっている恐れがあることから、本日朝5時44分に総理から新たに、半径10km圏内の住民に、10km圏外に避難するよう指示がありました」

弁護士 河合弘之から、当時の浪江町 消防団員 高野仁久さんへ電話インタビュー
河合:弁護士の河合弘之と申します。高野さんがですね。消防団員として救出作業をしているときに、助けを呼ぶ声を聞きながら、こころならずも引き上げたということをお聞きしたものですから」
高野:ええ、聞きましたよ。
高野:いわゆる、うめき声、言葉にはもうなっていないですけれども、ものをたたく音もしたので
高野:まあ、朝6時くらいからね、段取りしてから、7時くらいから作業に入るという段取りをつけたわけですよ。
高野:原発が危ないぞという情報が伝わってきたので、救出とか、そういった作業は、もう不可能だと。
高野:助かった人は、何人か、間違いなくいたと思う。
河合:間違いなくね。というか、見殺しにせざるを得なかったということでしょう?
高野:そうですね。ま、それを引きずっているので、、、
河合:それを高野さんは、精神的に?
高野:そうですね。ま、取材受けるたびに思い出すじゃあないですか。
河合:ごめんなさい。
高野:ずーっとね。取材お断りできたんですよ。
河合:ごめんなさい。あなたの心の傷に、、、

福島県警による捜索が再開されたのは、震災から1か月が過ぎた4月14日でした。
その後、9月までの間に、浪江町の海岸では、高齢者や子どもを含む180人以上の遺体が発見されたのです。震災の日の夜、暗闇のこの海岸には、助けを求める車のクラクションが、いくつも鳴り響いていたと伝えられています。

福島市 飯坂町 応急仮設住宅
避難生活をおくる川口登(浪江町・請戸 農業)
津波に流された両親は、乗っていた軽トラックの中で発見された。遺体は、発見されてから損傷が激しくて、すでに焼却されていたので、DNA鑑定で両親とわかった。疑問に思っているのは「なぜね、1か月以上も、そういった状態で放置しておいたんだ」と。少したってから、請戸の浜は、線量が低いということが分かった。しかも、マスコミのフリーのカメラマンが、無断で入って、線量を測定してわかったんだからね!!それまでは、誰もがそういったことを意識しなかったんだね。捜索再開のきっかけとなったのは、フォトジャーナリストの豊田直己氏らが行った独自取材でした。請戸地区の放射線量が、低いことがわかり、放置されたままの遺体が確認されました。

浪江町 町長 馬場有
もし、捜索活動が再開できるということになれば、翌朝から出来たんですよ。それがもう、撤退ですから。翌朝には、いわゆる10km圏外に出てくださいということだから、これは、政府の指示ですからね。駄目なんですよ。入れないんです。放射能が、周辺沿岸部が低いということで、4月の14日ですよ。捜索再開できたのが。1か月以上ですよ。亡くなられている方の遺体は、見られたもんじゃないですよ。もう腐乱でして。
河合:原発震災ってそういうことだよと、原発事故が、元の地震や津波からの被災者の救済を、放射能が妨害するんだよと。

東日本大震災慰霊碑(浪江町 請戸地区)
これは「東日本大原発震災慰霊碑」と書くべきだな。原発がここからよく見える。3本、よく見える。

2013年8月4日 福島原発告訴団集会 いわき市文化センター 河合弘之
国民にこれだけの被害を与えておいて、東京電力は、どうやって償うんだ。それはやっぱり、それだけの罪を受けていただくしかない。それでも、償うことはできないけれども、こんなことにしてしまった東京電力の役員をこのままにしておくことは、正義に反すると思います。私たちは、この正義を貫くところから、日本中の原発を無くしていくところまでの戦いを今日も明日もずっと続けなければいけません。

原子力発電の仕組み(どのような仕組みで、電気を作っているのでしょうか)東京電力のホームページから、
大きく2つの建物で出来ている。一つは原子炉の建屋 もう一つはタービン建屋

原子力発電の仕組み(どのような仕組みで、電気を作っているのでしょうか) 元京都大学 原子炉実験所 助教 小出裕章
200年ほど前、蒸気機関の発明で、産業革命が起こった。蒸気機関:水を沸騰させて、蒸気を吹き出させることができれば、蒸気の力で機械が動くということを発明した。火力発電所も、原子力発電所も、いずれも「蒸気機関」なのです。ただし、原子力発電の場合は、水を沸騰させるために「ウランを核分裂させる」ということをやってエネルギーを得ているところに根本的な問題がある。つまり、ウランを核分裂させてしまうと「核分裂生成物」=「死の灰」というものができてしまうのを避けることができない。
そういう機械なのです。

福島第一原発で起きていること  元京都大学 原子炉実験所 助教 小出裕章
福島原子力発電所では今、4つの発電所が同時に壊れて行っている。(福島第一原発1号機から4号機)広島原爆がまき散らした、核分裂生成物、私は、セシウム137(Cs137)という核分裂生成物が一番危険だと思っていますので、そのセシウム137を尺度に取れば、広島原爆がまき散らしたものの168発分を、福島第一原発事故で、すでに大気中にまき散らしたと日本政府が言っています。今現在、子供も、赤ん坊も含めて、汚染地帯に人々が取り残されて、日々苦闘しているという現実です。

2008年に独立行政法人 原子力安全基盤機構が制作した過酷事故シミュレーション
検索キーワード「メルトダウン 動画で見る炉心溶融」
https://www.youtube.com/watch?v=mwZ_Ybxbymc
炉心の冷却に失敗し、メルトダウン、ベント(環境中に放射性物質を含む水素ガスを放出して圧力を下げる)
※福島第一原発では、ベントを試みたものの十分ではなく、1号機と、3号機の建屋内に水素ガスが充満して爆発が起きた。※1号機と、3号機では、爆発のようすが違う。1号機は水素爆発だとしても、3号機は核爆発だった可能性もある。

事故発生当初の福島第一原発内部、東京電力本店、官邸、経産省

・東京電力作業員退避問題と国家壊滅危機
事故発生当初、福島第一原発内の人員(東京電力社員755人、協力会社社員 約5660人 計 約6415人) 3月15日 2号機の原子炉破壊の危機が迫っていた。福島第一原発からの撤退を検討していた。

菅総理:東電本店での演説
3月15日 朝5時30分過ぎ 菅総理大臣が福島第一原発からの東京電力社員の撤退を止めるために東京電力本店に乗り込む。
・今回の事の重大性は皆さんが一番分かっていると思う。
・これは、2号機だけの話ではない。
・2号機を放棄すれば、1号機、3号機、4号機から6号機、さらには、福島第二のサイト、これらはどうなってしまうのか。
・これらを放棄した場合、何か月か後には全ての原発 核廃棄物が崩壊して放射能を発することとなる。
・チェルノブイリの2倍から3倍のものが10基、20基と合わさる。
・日本国が成立しなくなる。
・なんとしても、命がけで この状況を抑え込まない限りは
・皆さんは当事者です。命を懸けてください。
・逃げても逃げきれない。情報伝達が遅いし、不正確だ。しかも間違っている。
・みなさん、委縮しないでくれ、必要な情報をあげてくれ
・目の前のことと5時間先、10時間先、1日さき、1週間先を読み、行動することが大切だ。
・金がいくらかかってもかまわない。東電がやるしかない。
・日本がつぶれるかもしれないときに、撤退はありえない。

3月15日 6時10分頃 4号機の水素爆発(推測)

吉田昌郎所長
福島第一原発(F1)にいた720人のうち、650人が福島第二原発(F2)に退避した(命令が正しく伝わらなかった)。福島第一原発は残った70人だけで、事故の対応はできていたのか?原子炉内の測定データ(パラメータ)が残っていない。なぜか、3月15日の午後から、放射線量が下がった(奇跡が起きた)。70人は、高線量被曝で死に至ることもなく、福島第二原発に退避した650人も戻って来ることができた。この奇跡がなかったら、最悪シナリオが現実となって、日本は終わっていた。

原子力委員長 近藤駿介氏が予測した最悪シナリオ
1〜3号機が爆発、4号機の燃料プールの水が無くなって爆発。半径170km(一関市の一部まで)が強制移転、半径250km(北は盛岡市から、南は横浜市)までが任意移転。

ウクライナ プリピャチ市 1986年4月26日
 チェルノブイリ原発事故により、この街の時が止まった。チェルノブイリ原発の労働者など5万人が暮らす街だった。チェルノブイリ原発事故では、大小1000にものぼる町や村が消滅した。放射能が大地を汚染し、暮らしを消滅させることを人類は経験済みだった。

チェルノブイリ事故について ウクライナ放射線医学研究所 副所長 アナトーリー・チュマク
 チェルノブイリ事故の直後、大量に放射線を浴びた多くの人が、急性放射線障害になりました。幸い福島では、急性放射線障害になった人は、いないはずです。しかし、放射線障害には、潜伏期間を経て発病する病気もあります。たとえば甲状腺がんです。チェルノブイリ事故当時に、子どもだった人の6000人以上が、潜伏期間を経て甲状腺がんの手術を受けたのです。子どもは、成長と発達を続けているので、大人よりも放射線に対する感受性が強いのです。当センターの研究の結果 事故後の甲状腺がんの増加は、子どもだけの事ではないことがわかりました。事故処理の作業員の発病リスクは、5倍以上になったのです。

元京都大学 原子炉実験所 助教 小出裕章
 広島・長崎で被ばくをした人達。被ばく直後に、様々な病気が顕われて、たくさんの人が命を落としていくということになったのですが、それを生き延びた人たちは「被ばく者」というレッテルを貼られて生きることになりました。その「被ばく者」とレッテルを貼られた人たちを、米軍が調査を始めました。「被ばく者」ひとりひいとりが、どのような病気になって、どのように死んでいくのかということを、それ以降ずーっと調べるという仕事をしてきました。生き延びた「被ばく者」の中には、時間が経てば経つだけ、がんで死ぬ人が多くなってくるということが分かってきたのです。被ばくというものに関しては、どのような微量な被ばくであっても、必ず害がある。少なくとも、がんや遺伝的な障害に関する限りは、必ず害があるというのは、現在の学問の到達点になっているのです。
※注意:被ばく(被爆:原子爆弾による被ばく。被曝:放射能にさらされた被ばく)

ウクライナ放射線医学研究所 小児科医 エフゲーニャ・ステパノワ
福島第一原発が放出した、放射性ヨウ素や放射性核種に被ばくした人たちには、チェルノブイリの子供たちと同様の問題が起こる可能性があります。発病を防ぐためには、子ども達への定期検診が重要です。

ウクライナ国立 チェルノブイリ博物館
チェルノブイリ事故(1986年4月26日)の被害を、多くの展示物で伝えている。事故の翌年1987年〜1989年に生まれた子供たちの中には、健康上に問題があり、すでに故人もいる。

ウクライナ放射線医学研究所 神経科医 コンスタンティン・ロガノフスキー
日本は、旧ソ連と同じ「情報の隠匿(情報隠し)」という道を歩んでいると、私は言い続けています。福島の原発事故について情報の不透明性や矛盾が、国民の政府への不信、科学者への不信、社会への不信を招いています。

原発事故の責任をただす! 福島原発告訴団 団長 武藤類子
東電経営陣らを、業務上過失致死傷等の容疑で告訴・告発。東京電力の主張:津波は予測できなかった(実際には、15.7mの津波を予測しながら、対策していなかった)

2011年5月4日 東電 清水社長らの謝罪訪問(浪江町 請戸地区住民の避難先 福島県 二本松市にて)
住民:あなた方は、ここに来る前に、請戸地区に行きましたか?行っていないのなら、順序が逆だと思うのです。ここに来る前に、請戸に行って「本来は生きていた人」がいたんです。消防の方が、3月12日の朝に聞いています。「助けてくれ〜」とクラクションいっぱい鳴らしていたんですよ。それを、助けに行けなくて、戻った時の消防団員の気持ちがわかりますか? まずはそちらの亡くなった人に頭を下げるのが、人間としての筋じゃないでしょうか。それを抜きにして、こっちに来て謝るなんて、誰もそんなの信じないですよ。まず、行って、亡くなった人に頭を下げる、それが人としての道じゃないでしょうか。

元バブコック日立(三菱日立パワーシステムズ)原子炉設計技師 元国会事故調査委員 田中光彦
福島第一原発事故の原因は何か?
 東京電力と政府の発表:事故後すぐに「原因は想定外の津波によるものだ(地震によるものではない)」と言い始めた。地震では壊れなかった。津波で壊れたと言う意味とは?
 田中光彦:最初からその発表を疑っていた。地震で壊れましたと発表すると「日本国中の原発の問題に波及する」
 河合弘之:地震によって壊れたとなると、日本中の原発に地震に対する対策を盛り込まなければならなくなるので、想定外の津波で壊れた方が都合がいい。
※東京電力は、事故の原因は「想定外の津波による電源喪失」であると主張している。
※しかし、1号機の原子炉は、津波が到達する前に地震によって配管などが壊れていた可能性がある。
 河合弘之:原子力規制委員会は「再稼働させるための規制(基準・審査)」になってきていると思うがどうか?
 田中光彦:国会事故調の調査報告書をなきものにする。結果的にそうなっている。政権に都合のいい「有識者」だけがことを進めている。規制委員会は危うい。

原発ありきのエネルギー政策 全ては、国民の電気料金と税金で支えられている。
 総括原価方式(電気料金は、3%の利益を上乗せして決められる)と、9つの電力会社は、地域独占(競争原理が働かない)。日本政府が、なぜここまで「原発」再稼働にこだわるのか?国策として、原発政策を進めた利益共同体(原子力ムラ)が関係している。電力会社(東京電力、関西電力、北海道、東北、中部、北陸、四国、九州電力、電源開発、日本原子力発電など)。メーカーや商社に、強大な発注力を持つ。商社(燃料:ウラン、石炭、石油、LNG)、発電所(原子力、火力、水力)、発電機(原子力、火力、水力)、金属素材(パイプ、電線など)

元経済産業省 政策ラボ代表 古賀茂明 
 経済産業省と電力会社の癒着
 天下りの差配
 本「原発の倫理学」古賀茂明

対談 東電株主代表訴訟 事務局長 木村結、弁護士 海渡雄一、弁護士 河合弘之
 裁判の力を見直すべきだ。裁判とは、多数決でもなく、世論でもなく、「正義は正義」=個人が戦える唯一の手段

原発推進派「夢のエネルギー構想」原発正当化の理由 弁護士 河合弘之
 日本は資源小国。自己完結型永久エネルギー構想(核燃料サイクル)。六ヶ所村再処理工場(青森県)の状況
 高速増殖炉もんじゅの状況(世界で高速増殖炉をやろうとしているのは日本だけ、フランスも、イギリスもやめている)。裏の理由:伏せられている「核兵器開発能力を持っていよう」という目論見

安倍内閣総理大臣記者会見 2014年3月10日(内閣広報室)
 原子力規制委員会が決める世界で最も厳しい基準に基づいて、原発について再稼働を進めていく方針です。

映画製作時点で、54基の原発は全て止まっている(今現在、川内原発が稼働)

新規制基準の欠点とは何か 弁護士 青木秀樹
 原子力規制委員会の「新規制基準」は”安全を約束する基準”ではない。
 1、過酷事故(シビアアクシデント)対策がうまくいけば、原発立地の基準を設ける必要がないという新たな安全神話を作っている。
 2、自然現象による同時多発故障を想定していない。たくさんさんある中の一つが壊れた場合を想定。福島第一原発事故での「全電源故障」を教訓にしていない。
 3、外部電源の重要性を無視している(福島第一原発事故では、送電線の鉄塔が地震で倒れたのに)、福島第一原発事故を教訓にしていない。

新規制基準についてどう思うか 元原子炉設計技師 元国会事故調査委員 田中光彦
 契約違反だ。
 3・11前の住民との契約は、過酷事故(シビアアクシデント)は起きないという契約だった。
 3・11後の住民との契約は、過酷事故(シビアアクシデント)は起きますよという契約になった。
 福島原発事故の教訓を受けて安全基準を変更したという言い訳をしているが、途中から
 言っていることの矛盾に気付いて「安全基準」を「規制基準」と言い直した結果である。
 我々には、福島第一原発事故で経験したことを、受け入れるかどうかが問われている。

2014年3月26日 原子力規制委員会 定例記者会見 原子力規制委員長 田中俊一
 今の規制基準に適合しているかどうかを判断しているのであって、絶対安全という意味で安全を言うなら、私どもは否定しています。
安倍首相の言っている「世界最高」の安全基準というのは、政治的であって、言葉の問題で具体的でないんですよね。

科学・技術進歩の一般論(原発推進の人がいうところの原発擁護論について) 弁護士 河合弘之
 科学・技術は事故に学びながら、改善して発展してきた。だから、原発も事故に学んで発展するのだという間違った考え方。原発事故は「種」の死、つまり人類が死滅する可能性を持っている。しかも、事故が起きてしまうと、環境をもとに戻せなくなる(不可逆反応)

地震多発と原発立地
 世界で日本ほど、地震多発地域に原発がたくさん(54基)も立地しているところはない。日本の原発は、世界的に見ても最も危険。87%の確率で起こると言われる「南海トラフ大地震」(マグニチュード9を超える地震)最も危険なのは浜岡原発。放射能は首都圏に達して、国家機能が停止する。実は、浜岡原発は、大量の使用済み燃料を貯蔵している。使用済み燃料も、冷やし続けないと発火して燃え出すので運び出す必要がある。原発は止まっていても危険。(六ヶ所村再処理工場も、燃料を細かく切断してしまったため、電気を使いながら冷却し続けなければ危険な状態になる。)
※世界の地震の震源分布と原発立地
http://d.hatena.ne.jp/kamiyakenkyujo/20110525/1306338295

対談 東電株主代表訴訟 事務局長 木村結、弁護士 海渡雄一、弁護士 河合弘之
 ドイツでなぜ「脱原発」ができたのか。元々、国民に脱原発の考えがあるが、裁判所でいくつか勝っているのが大きい。裁判で議論されていたことが、社会の中でも議論されている。倫理委員会で議論されていたことと判決が同じ。「どこまでの危険のリスクを、社会は容認できるのか?」という議論。
※ミュルハイムケリヒ原発訴訟:1998年1月14日,ベルリンの連邦行政最高裁判所は70億マルクを投じて完成させた ミュルハイムケリヒ.原発について「規制当局は原子炉によってもたらされる地震のリスク を十分に評価していない」との理由で,設置許可を無効とする判決が出た。

福島県 双葉郡 浪江町 津島(福島第一原発から北西30km)にて  木村結、海渡雄一、河合弘之
 空間線量は、30マイクロシーベルト/時を超えて、測定不能。長く居ない方がいい。
・帰還困難区域9.5マイクロシーベルト/時 超
・居住制限区域3.8マイクロシーベルト/時 超〜9.5マイクロシーベルト/時
・避難解除準備区域3.8マイクロシーベルト/時 以下
※戦争で国を取られても、交渉で取り返せる(国破れて山河在り)。
※放射能汚染では「国破れて山河なし」、日本の国土からなくなっているのと同じ。

2013年9月8日 国際オリンピック委員会総会 安倍晋三総理大臣
 安倍:「今この瞬間も、福島の子供たちは、サッカーボールを蹴りながら、青空の元、復興、そして未来を見つめています」
 安倍:「私は、日本の総理大臣として、彼らの安全と未来に責任を持っています」

浪江町 町長 馬場有
 馬場:「子供たちが、ほとんどバラバラになって、1700人いた小中学生(小学校6校、中学校3校)が全国699校に散らばった」
 馬場:「9校から、全国699校に散らばっている」「それを一つの行政(浪江町)として、回していくのはたいへん」
 馬場:「賠償の問題と、町民が怒ったのは、加害者は誰だ?東京電力でしょう。国が安全だと言ってやってきた部分もある」
 馬場:「したがって、国と東京電力が加害者なんだと」「我々は被害者なんだ」「それが逆転しているんです」
 馬場:「被害者は、国だ、被害者は東京電力だ、という間違った設定をしている」「申し立てをすればお金を払ってあげますよと」
 馬場:「そんな状況じゃないでしょう」「向こうから支払いに来るのが筋だ」「町も協力して賠償の手続きを取ってあげないと」
※浪江町は町民(約19000人)の代理人となり15000人以上が合意し東京電力へADR(原子力損害賠償紛争解決センター)を申し立て。
 馬場:「町民の怒り、悲しみ、くやしさ」「悔しいですよ」「だって、何代にもわたって住んでいた土地を追われているわけですよ」
 馬場:「そして、住み慣れた浪江町のにおい、そういうものまで消されているわけです」「そういう悲しみと怒りが、合意書に集結した」
※浪江町はチェルノブイリのように、時間が止まった。

2012年7月 オーストラリアABCテレビが伝えたニュース「絶望の波(Wave of Despair)」(海外メディアによる公正な報道)
 福島の原発事故から、1年半近くになりますが、医療関係者は「静かな蔓延」を警告しています。被災者の命を奪っているのは、放射能ではなく「自殺」です。渡辺幹夫さんは、放射能で汚染された自宅に戻ってきました。放射能で汚染されており、最もつらいことがあったところです。朝早く、庭で大きな火が見えました。妻がガソリンをかぶって焼身自殺したのです。2人は幼馴染で、35年間連れ添ってきた仲でした。しかし、避難を余儀なくされ、仕事も奪われ、ともだちとも離れ離れになりました。妻のはま子さんは、そういった状況の中で、非常に苦しんでいました。ひどいうつ状態でした。住み慣れた自宅を離れて、狭いアパートに住んでいましたが、妻は泣くばかりでした。悲しみに暮れているのは渡辺さんだけではありません。五十崎栄子さんの夫も、放射能汚染された自宅から避難を余儀なくされた後に自殺しました。体調を崩して、うつ状態でした。夫は、危険区域に入り、橋から飛び降りたのです。
※渡辺さんと五十崎さんは、東京電力に対し、訴訟を起こしている。
※2014年8月26日、福島地裁は、東京電力に対し4900万円の賠償を命じた。


山形県 長井市 鈴木酒造店 長井蔵  鈴木大介(浪江町・請戸 消防団員 酒造業)
 9人が働く。福島での事業の借金もあった。家族で山形に移って酒造業を続けている。原発の事故さえなかったら、住んでいたところで再建が図られたはず。天保年間から続いた鈴木酒造店の過去の絆も分断されて、未来も分断されている。お客さんから「造ってくれ」と言われてどうしてもやらなければと思った。苦労があるが「前向きな人間」から動かなければ。
※銘柄は「磐城 寿」と「一生 幸福」

2013年9月7日 国際オリンピック委員会総会 安倍晋三総理大臣
 安倍:「東京は、現在も、そして2020年に至るまでも、世界で最も平和な都市のひとつであります」
 安倍:「何名かの方は、福島について、ご懸念をお持ちかもしれません」
 安倍:「ここで保証いたします」「事態は、収拾にむかっていることを」
 安倍:「汚染水による影響は、福島第一原発の港湾内の0.3平方キロメートルの範囲内の中で、完全にブロックされています」

東京電力記録映画「目で見る福島第一」原子力発電所」より
https://www.youtube.com/watch?v=aIPVWO1_mSE
 発電所建設に向けての工事が始まりました。海抜30メートルの高台を、20メートルも掘り下げてそこに立てている。※掘り下げた工事の段階から、地下水が出てきて、海に逃がすための井戸を掘ったりを、建設当初からやっていた。

汚染水の漏えい 
 地下水を毎日くみ上げて、タンクに貯めています。地下水を「遮水壁」を築いて逃がす工事の計画があったが、経営の悪化を懸念してやめていた。汚染水漏れに対して、福島原発告訴団は、公害犯罪といて東京電力を刑事告発をしている。

福島第一原発4号機 使用済み燃料集合体 取り出し作業 
 使用済み燃料から、有害な放射性物質の影響が消えるまで、10万年かかると言われている。この危険極まりない「産業廃棄物」の処分方法は、世界的にまだ、確立されていません。日本では、使用済み燃料を再処理して、出てくる高レベル放射性廃棄物は「ガラス固化」して、地下深く埋めようとしている。地層処分の場所は、どこにも決まっていない。
 原子力発電環境整備機構ホームページより
http://www.japc.co.jp/project/cycle/chisoushobun.html
 フィンランド(オルキルオト島)には、世界でただ一つの使用済み燃料処分施設「オンカロ」があります。
※日本のような「再処理」をせずに、使用済み核燃料をそのまま処分する方法をとっている。
※ここには、数億年間変化していない、硬い岩盤がある。
※日本にはこのようなところは無く「トイレ無きマンション」と例えられる、解決策の見つからない問題。

原発なしでも電力は不足しない   元京都大学 原子炉実験所 助教 小出裕章
 原発なしでも電力は不足しないことは、政府統計局のデータが示している。水力発電所、火力発電所に膨大な余力がある。いついかなる時も、電力は不足しない。

原発のコスト  環境経済学者 大島堅一
※著書「原発のコスト エネルギー転換への視点」
 原発は、電力会社にとっては、発電コストは安い(原発事故の補償を考えなければ安い)
 原発は、電力会社にとって、目先のコストは安い。
 安全対策、事故対策などの社会的費用を考えなければ安い。
 福島原発の事故コストは、13兆円の見込み。
 事故コストを入れると、電気料金は、どんどん高くなる。

安倍総理大臣が言う「国富流出 」とは 弁護士 河合弘之
 原発停止→化石燃料の輸入代金が増える(毎年3.6兆円)→ギリシャのような債務超過国になるぞ
 現実は、1.5兆円程度(3.6兆円は、円安とか、化石燃料の価格上昇の影響が含まれる)
 日本の国富(純資産)3000兆円を、安全のために使うという判断ができる。

2014年5月21日 大飯原発差し止め訴訟 判決 福井から原発を止める裁判の会 弁護士 河合弘之
 「差し止め認める」「司法は生きていた」
 判決文は、原発設計における「基準地震動」(原発安全設計の基礎)を超える地震が5回もあった。基準地震動がいい加減。化石燃料の輸入増によ「阿部首相の国富流出論」について、そんな問題ではない、みんなが安全に暮らすことこそ国富。
 
東京電力のテレビCM 二酸化炭素を出さない発電=原子力発電
 原発はCO2を出さない、クリーンな発電である。
 大飯原発差し止め訴訟で、福井地裁の判決文は、原子力発電所でひとたび深刻事故が起こった場合の環境汚染はすざましいものであって、福島原発事故は、我が国始まって以来最大の公害、環境汚染であることに照らすと環境問題を原子力発電所の運転継続の根拠とすることは、はなはだしい筋違いである。

自然エネルギー可能性 環境エネルギー政策研究所(ISEP) 所長 飯田哲也(いいだ てつなり)
人類史「第4の革命」 世界の自然エネルギーの発電量は、過去10年間で、原子力を超えた。
 
節電「LEDの可能性」 飯田哲也
 白熱球で明るさを求めると、発電した電気の活用は4%で96%は、送電ロスや、熱として捨てている。省エネ(エネルギーを減らせる経済)の方が、エネルギーを作る経済より何倍も効果があり、その象徴がLED。
※「省エネ発電」(省エネは発電所を作ったのと同じ効果がある)との考え方がある。

飯舘村民歌 
 ♬山麗しく、水清らかな(除染の黒い袋が積み上げられている)
 ♫その名も飯舘(除染作業中ののぼり旗がなびく)
子供たちが歌った 美しい飯舘は、放射能が変えてしまいました。

飯舘村 酪農業 避難生活を送る 長谷川健一
 地震から10日も過ぎてから、国の方から飯舘村の水道水から、1000ベクレル近い「放射性ヨウ素が検出されました」と言われた。飯舘村の人たちは、その間ずっと、その汚染された水を飲んで、水でご飯を炊いて食べ、風呂に入っていたんだよ。

楢葉町 宝鏡寺 住職 避難生活を送る 早川篤夫
 復興とかなんとかいうでしょう?この30km圏内ね、常識で考えて、あんた復興なんてことははあり得ないでしょう?30km 飯舘村は40km この汚染地域は、有史以来の地域が消滅したんだ。完全に消滅した。

最後に 
 田中光彦:技術というものはね、人類の死を予感させるようなものというのは、スケールが大きすぎて、これは人間が扱ってはいけないと思う。そういったものを、失敗を重ねながらやるというのは、福島の失敗をもう一回やるんですか、その覚悟はあるんですか、意味はあるんですか。

 避難者 渡辺幹夫:これからどうしていくか、全然わからない。5年後のこともわからない。

 小出裕章:福島を中心とした汚染地帯で、人々が被ばくしながら生きて行く。この地域としてどこかに避難をさせるというような手立てを、とるべきだと思います。

 避難者 川口登:早く捜索をしてあげられればと。思い出すと、残念で残念と言うしかないんだよね。

 弁護士 青木秀樹:審査指針による評価が、全ての原発で間違っていたということだから、今の原発は違法状態なわけですよね。

 環境経済学者 大島堅一:速やかに原発を廃止することが、最も経済的。安全対策なんかしないで、とっとと廃炉にする方が私はいいと思う。

 古賀茂明:自然の中で生きるという日本人の生き方。これが技術的に可能になった。この段階になったにもかかわらず、日本時だけが気付いていなくて「原発を世界に売り歩きます」みたいなね。安倍さんの後ろには、ドクロマークが付いていると。死の商人だと。

 飯田哲也:脱原発というのは、外で変な人が奇声を上げている。窓から外を見るとそんな風に感じてしまいますけれど、自分たちのエネルギーを作るということに気付いた若者はですね、自分たちの仕事を創り、地域を創るんだということをですね、すごく自信を持って、日本中で、活き活きと、ほんとうに若い人たちが一緒にエネルギー作りに参加しているんですよね。

 避難者 五十崎英子:もう、ぎゅうぎゅうの生活をしているわけですよ、きりきり舞いで。同じ屋根の下で暮らせたものがバラバラでね。ほんとに子供に会えない、孫にだって会えない。そんな状況の生活をしてるのに、許せますか?

 酒造店 鈴木大介:散り散りになった地元の人たちに、やっぱり、同じ請戸の浜で集まって、地元の魚で、地元の山菜類や作物・農作物で、酒を飲めれば、一番いいなと思っています。果たして、地元に何人残るのかということですよね。浪江を捨てることはまったく思っていないですね。

 浪江町 町長 馬場有:子供たちが作文を書いてくれたんです。そしたら、その子供が「私たち、大人になったら、町を再生する」とか、「きれいな町に、大人の人が戻してください」とか、次は、お互いの責任として、とにかく町を再建すると。

エピローグ
 想像してみてください。
 あなたの住む街が、放射能に侵されることを。
 目に見えない、臭いも形もないものが、あなたの未来も、過去さえも奪うことを。
 あなたがあなたの家に、帰れなくなる。街から生活の音が聞こえなくなる。
 毎日挨拶していた人たちと、会えなくなる。
 日本人はチェルノブイリを見ても、自分たちにも起こることとは、想像できませんでした。
 そして、福島を見ても、忘れてしまいそうになっています。
 
 この映画で感じたことを、そばにいる人たちと、分かち合ってください。
 この映画のことを、新たな原発事故の避難所で思い出すことのないように。
 あなたができることを、考えてみてください。
 
河合弘之
高野仁久(声)
馬場有
小出裕章
海渡雄一
川口登
アナトーリー・チュマク
エフゲーニャ・ステパノワ
コンスタンティン・ロガノフスキー
田中光彦
古賀茂明
木村結
青木秀樹
渡辺幹夫
五十崎栄子
鈴木大介
大島堅一
飯田哲也
長谷川健一
早川篤夫
(以上 登場順)

原発事故は、国民生活を根底から覆す。経済も文化も芸術も教育も司法も福祉も つましい生活もせいたくな暮らしも 何もかもすべてだ。したがって、原発の危険性に目をつぶっての全ての営みは、砂上の楼閣と言えるし、無責任とも言える。そのことに国民が気付いてしまった。問題は、そこで、どういう行動をとるかだと思う。

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映画『日本と原発』一関上映会9/26(土) 2回上映(14:00〜、18:00〜)一関文化センター 抜き技/BIGLOBEウェブリブログ
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