武士道、日本人力、大和精神、賢人塾などのキーワードで

田端俊久さんという阿蘇に住んでおられる方(中村文昭さんが師匠と呼んでいらっしゃる方)の講演会に関する思いを、友人を通じて入手しました。

癌が再発している中で、最後の講演会をなさったそうです。

http://kenjinjuku.blog76.fc2.com/
http://bracingjapan.livedoor.biz/archives/50382102.html
http://www.seminars.jp/user/seminar_d.php?sCD=13759
http://blogs.yahoo.co.jp/ohanaakko/folder/913055.html

=====

私が講演会を今回限りで最後といたしましたのは、体調の問題もございますが、実は一番の理由は別の所にあります。それは限られた時間の中で一対多(他)、そして、一方通行で物事を伝えることの限界を、講演会でお話しすることに感じたからです。

わたくしは、講演会でみなさまにお話させていただく時、壇上に立ち、会場を見回してから話す内容を決めます。お集まりくださった方々によって、意識レベル、知識レベル、考える能力、理解する能力など、事実として違いがそこに存在します。頭の中にある幾多の話の中から適切と思う内容を選び出し、どの層の人々にこの話は投げかけたらいいのか、常に考えながら話を進めます。あるいは、より多くの方々に理解していただこうとすると、学校の授業ではありませんが、その時に多くいらっしゃっている層の方々に合わせて、言葉を投げかけざるを得ません。そうしますと、同じ話でも様々な理解の仕方や、疑問に思う方、腑に落ちる方、色々出てくるわけです。

しかし、そのような現象を作るために本来の講演の意義が存在するのだと思うわけです。色々な方が普段からお持ちになっているそれぞれの思いや考えを、より進化させるために講演会という形で話し手と聞き手のご縁を頂く、そこには話し手の考えや意見、情報が正しいのか間違っているのかということよりも、あくまでも講演の内容は話し手の私見でしか過ぎず、その意見を参考にし、聞き手が自分はどう感じどう思い、そしてどうこれから生きていくか、今何をなすべきかを考える事が肝要であると思います。

また、講演の限界として、物事を伝える時に、話し手の思いや考えが、聞き手によって正しく伝わらないということが出てまいります。例えば、物体の形を伝える時に、上から見た形、下から見た形、前から見た形、後ろから見た形、斜めから見た形など、様々な角度から見た形を相手に伝えていかない限り、真実の形を伝えることは難しいと思います。物事を講演の中でお伝えするということは、ひとつかふたつの角度からその形を説明していることに他なりません。ですから、私のお伝えしたい形と違った形に伝わってしまう危険性がそこにはいつも存在するのです。

これから私は、命の続く限り、その時々の今の自分の考えや思いを、一人でも多くの皆さんに投げかけ、一緒に研鑽し、共により良い社会造りに少しでもお役に立てるよう、無理なく活動していきたいと思います。その方法としては、一方的に話し、意見を伝える形式ではなく、双方向の討論形式でお話しできればと考えています。また、色々なテーマを短い時間にいくつも投げかけるのではなく、ひとつのテーマについて深くみんなで研鑽し、導かれた結果をそれぞれ自分の生き方に参考にするという形の勉強会の方が、より良いのではないかと思い、これからは、みなさんのようにしっかりとしたお考えをお持ちの方や、知識を持った方達と交流をさせていただきたいと思っています。

人生の目的はこの世における様々な経験を生かし、自分の意識をより進化させることにあると思います。ですから、物事の比較においても、勝るか劣るかではなく、自分と他の違いを探り、その違いを今の自分を知る手立てに役立て、色々な意見に出会えば出会うほど、より完成度の高い練り上げられた考えが育まれると思います。どれが正しくて、どれが間違っているかという事ではないと思うのです。

大切なことは、今の自分を進化させることにあるわけですから、例えで使われた過去の歴史の情報が、真実であろうと、間違って伝わったものであろうと、その縁を頂いた人にとっては、それそのものがその時のその人にとって必要な情報ではないかと考えます。

以前も、西郷南州翁は実際はこういう人間だった、とおっしゃってきたり、アインシュタイン博士はそんなことを言っていない、とおっしゃる方々がおられました。その時もお話したのですが、私は自分の考えの中で、自分の意識をより高めるための考えであれば、事実か事実でないか、存在するのか存在しないのかは不問に致します。その内容そのものとご縁があったのだから、それを自分の考えを練っていくことに、あるいは自分の意識を高めることの参考にさせていただく、という気持ちで、日々暮らしています。

このように言葉を重ねても、やはり言語による限界があると思います。言語だけでは伝わらない部分は、実際に見たり、触れたり、体験したり、五感で感じる事が何より大切だと思います。百聞は一見にしかず、百見は一行にしかず。講演会の中でもお話しましたが、ぜひ賢人塾においでいただき、体感をしていただいて、それぞれの意見や考えを練り上げ、自分を少しでも成長させるきっかけにお役立ていただけたらと存じます。

この度はみなさまの貴重なお時間を割いて頂き、講演会に足を運んでいただきまして誠にありがとうございました。テレビや新聞では乱れきった世の中を露呈するような内容ばかりで、その危険がいつ自分の身に起こるかも分からないようなご時勢です。みなさま方におかれましても、くれぐれも自愛下さいますよう、心よりお祈り申し上げます。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック