ILC解説セミナー 3/17会場の様子・質問など(午前の部:一関市大東町 大原市民センター)

2019年3月17日「ILC解説セミナー」(午前の部:一関市大東町 大原市民センター)会場の様子

[解説1 ILCの最新動向,解説2 ILCに関する質問・疑問について:40分ほど]
「国際リニアコライダー(ILC)の誘致を目指す東北ILC準備室(室長・鈴木厚人県立大学長)は17日、一関市(午前)と奥州市(午後)で住民向けセミナーを開き、施設概要や安全確保策などを解説した。 一関市大東町の大原市民センターでは約110人が参加。同室の地域部門長で県の佐々木淳理事はILCを巡る最近の社会情勢を説明。高エネルギー加速器研究機構(KEK、茨城県つくば市)の道園真一郎教授ら研究者3人が技術面について解説した。(岩手日報)」
画像

KEKが担当した「解説2」のタイトルは「ILCに関する質問・疑問について」ですが、「ILCが放射線・放射能を発生させることについて不安があるそうなので、これまで説明してこなかったので、説明いたします」と目的を示して「ILCと放射線・放射能」というプレゼン資料で説明しました。
画像


[質疑応答: 80分ほど(予定50分)]
14名からの質問意見があった。これに対する回答は省略します。(よく聞き取れないところがあったので・・・,ご了承お願いします) 奥州市会場については参加せず内容は不明ですが地元紙をご覧ください。

※ 明確にILC賛成は最後のNさん1名,ILC慎重もしくは反対は9名,どちらか不明は4名と受けとれました。Mさんのようにこの会に参加し「このままではOKできない」と変わった人がいました。 約110名ほどの参加とのことでした。会場からはいわゆる不規則発言がところどころでありました「想定外だったでは済まない,いい加減なことを言うな,うまい話には気をつけろ,もう終わったのだ,隠蔽はやめろ,白紙にもどせ」等。 そこに住む地元の人たちの真剣な声を聞けてよかったと思いました。県やKEKの担当者たちの答弁は丁寧で誠意が見られましたが,なぜ「今までデメリットを知らせないできたのか」に対しては誰からも答えがありませんでした。  地下100mに建設ということだったのですが,砂鉄川下20mほどを通るとのことがわかりここでかなり不規則発言が出て荒れ模様になってきました。また「最終処分場は断固断る」と佐々木室長の発言に「担当者が変われば変わるだろう。国策だと言われれば,知事が頑張っても辺野古を見ろ」など会場からありました。会場には,今までいいことばかり言われてきたことに対しトリチウムの発生と貯蔵がわかり,怒りの雰囲気があったように伺えました。
※ 当日のようす報道による (報道はその場の雰囲気を反映していたのか疑問がありますが,これは記者個々により捉え方の違い,社内方針などが見えてきます。)

岩手日報  https://www.iwate-np.co.jp/article/2019/3/18/49834
胆江日々新聞  http://ilc.tankonews.jp/modules/d3blog/details.php?bid=840

Aさん(一関):モーニング漫画島耕作の内容 大の虫を生かし小の虫を犠牲にして構わないのか。デメリット触れないできた。
画像
画像


Bさん(一関):2018年9月24日の説明会以降6ヶ月経ったが投げていたのではないか。平成25年度に予備調査(地質など?)を行ったようだが情報公開したのか。なぜこの地震の巣窟でこのような精密測定施設が可能なのか,J-parcで平成25年に被ばく事故があった。リスク,デメリットを広報で公開してほしいと述べたが「見解の相違」とされ相手にされなかった。2018年9月11日の審査会で施設設置場所は決まっていないと言う返事(注0)だったが。
https://www.iwate-np.co.jp/article/2018/3/27/10824?fbclid=IwAR04Wj53mTm309JVs1K3utvtQSm1jfZ3vqeFLAbN18dpR4TnzAe7sF-lhqA
注0:2018年3月26日の発表です。ILC計画は、1年前に岩手県にへの誘致と研究拠点は奥州市か一関市のどちらかという基本計画を4月に発表するとしていました。

Cさん(一関市大東):トリチウムが最大で100兆ベクレルできるとのこと,砂鉄川から飲料水をとり生活している者にとり本当に大丈夫なのか,この量は女川原発3基の放出に含まれる733年分に相当する,また福島原発で貯蔵タンクにある1000兆ベクレルの1/10に相当する。この地に活断層がないと言っているが,「北上西地活断層帯」など活断層がある,他にかくれ活断層があるのではないか。

Dさん(一関):日本学術会議の指摘が新聞報道でも消えている,指摘された4項目(注1)の問題について説明がほしい。大トンネルをつくるので自然破壊が起こるのではないか。岩手県は大地震が必ず起こると注意を呼びかけているが,そこにこのような施設を誘致することは矛盾するのではないか,理解できない。
注1:文科省の3月7日の政府見解で触れた4項目の懸念事項とは「ILC計画については、日本学術会議の所見において、①諸分野の学術コミュニティとの対話の不足、②成果が経費に見合うか、③技術的課題の克服、④実験施設の巨大化を前提とする研究スタイルの持続性といった懸念が指摘されている」
画像



Eさん(一関花泉):科学誌にまだあわてて作ることはないとあった。3月8日の朝日ではILCは国際的に推進してきたが国内マスタープラン(注2)に載せ,優先順位をつけてやっていくことが大事だとあったが。

注2:ILCは国際研究だからと国内のマスタープラン(基本計画)に乗せてこなかったという説明を受けた。ここで「マスタープラン」とは、日本学術会議の「第 24 期学術の大型研究計画に関する マスタープラン (マスタープラン 2020)」
http://urx3.nu/Spda
マスタープラン2020の公募締め切りは2019年3月28日。3月7日の政府見解・文科省が国際会議で報告「正式な学術プロセス(日本学術会議が策定するマスタープラン等)で議論することが必要である」を受けて、申請する模様。ILC解説セミナーは「住民説明を実施したという実績」の一つとして申請~採択にやや有利に働くものと思われる。


Fさん(花巻):デメリットを言わずに広めてきたことに不信感がある。100トン(立法メートル)のダンプ水に100兆ベクレルのトリチウムが含まれると1リットル漏れても10億ベクレル(注3)含まれる,白血病が心配だ,また有機トリチウムになると出ていかないという。北上山地は隆起をしていると聞くがどうなのか。

注3:放射能(放射線を出す能力の単位「ベクレル(Bq)」は毎秒発射される放射線の数を表し、100兆ベクレルは毎秒100兆個の放射線を出す。10億ベクレル/1リットルは、1リットルの水に毎秒10億個の放射線(ベータ線)を出すトリチウムが含まれることを表し、日本は、6万ベクレル/1リットル以下に薄めれば環境中に放出して良いという甘い基準があり(欧州EUは100ベクレル/1リットル以下)、原発ではさらに半分に薄めて3万ベクレル/1リットル以下にして海洋に放出していて、原発周辺では白血病・がんなどの患者が増えている。


Gさん(一関大原):衝突地点の上に住んでいる。3・11で自然界の巨大な力を思い知った。学校の副読本で原発は絶対に事故を起こさないということだった(教えた)。先日政府の地震調査で30年以内にM7〜8が起こる可能性があると出た。トリチウムを含んだ水が排水されるのではないか。地震,停電したならどこに排水されるのか。
https://www.asahi.com/articles/ASM2M6KL6M2MULBJ01L.html


Hさん(平泉):平成25年から26年にかけて県の環境影響評価アセスを行っている。ILCの排水を河川へ放流することは懸念される。地下100mにトンネルを掘ると言っているが建設地は海抜110mとのことだ。浅いところでは地面から20mくらい(注4)のところがあるのではないか。

注4:今まで「地下100mにトンネル」と説明されてきたが「平均100mであって、約400~約20m」と説明された。実際には「標高110m」が正しいとのこと。



Iさん(盛岡):原発は5重のバリアで守られていると言っていたがこれが壊れ大事故になった。事故はあるものと考えて対策をたてること。トリチウム排水基準1リットル当たり6万ベクレルの水を一日2リットルで1年間飲んでも0.8ミリシーベルトで安全だと配布資料にあったが,自然界の水は1リットル当たり1ベクレルであるその6万倍の水を人が飲めるというような安全論はおかしい。謹んでほしい。J-parcでは3.11大地震でかなり影響を受け施設がダメージを受けたと聞く,地震の巣窟のこの地に精密施設を作っても修理に追われるのではないか。最終処分場はこの場での議論になじまないとしているが2010.12.7東京で行われた最終処分シンポで増田前知事は設置になにかメリットをとし,パネラーの中国新聞部長はILCなどはどうかと提言していた。このような事実があり心配している。このような疑問について議論されていくのは当然ではないか。


Jさん(一関市大東):精密測定装置であり振動の影響はないのか。

Kさん(一関市大東):大型ダンプトラックがトンネル上部の道路を走った際の振動の影響,大東町~陸前高田へ抜ける笹の田トンネルはできるのか。

Lさん(一関大東):まだまだ大小疑問がたくさんあるが質問の方法はどうしたならよいのか。

Mさん(一関市大東):科学の発展の夢を持ちILCを見てきたが,このままではOKできないという気持ちに変わった。1時間半では少ない,なぜ今説明会をやるのか「もう終わったんだべ」という人もいる。地元の理解を得る必要がある。放射性物質の管理,具体的にどこに貯槽を置くのか,冷却は,地下水に混じってくるのでは。核変換の研究があるのでは,1500の加速器施設のうち医療が90%という,そこでの放射性物質処理はどうなっているのか。なぜもっと早く(デメリットを)知らせなかったのか。

Nさん(一関市大東町大原):放射能の問題などあるのがわかったが,セルンなど見ると素晴らし町であり,世界中の学者が集まることを楽しみにしている。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック