ILC誘致を考える「住民はまだ知らない!ILC誘致の不安」チラシ入りました

「住民はまだ知らない!ILC誘致の不安」市民団体によるチラシが新聞に入りました。
2019年5月
ILC誘致を考える会
ILC誘致を考える会大東地区
ILCを考える気仙沼の会
三陸の海を放射能から守る岩手の会有志
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このタイミングで有識者からのコメントが入りましたので紹介します

◯ 今年3月27日盛岡グランドホテルでのILC講演会で漫画家の弘兼憲史氏が「「会長島耕作」でILCを取上げたのは西岡三菱重工顧問からの依頼だった」と述べております。このことはAAA先端加速器科学技術推進協議会会長(西岡三菱重工顧問)からの依頼だったわけです。大企業群により構成されているAAAが,国家的新規大規模事業が欲しくてしょうがない情勢があるのではないでしょうか。ILCにひょっとしてつなげていこうとしている最終処分場はさらに大規模な事業になります。

大企業群は加速器を利用したい研究者達とは別の意味で動いていることがわかります。岩手県内で推進運動をしている人たちはこのことを知っていて学問的な視点にすりかえているのだと思います。

◯ 純粋に学問的な視点では学術会議が回答を出し,文科省が3月7日「誘致するとの結論に至らず」で決着がついたのですが,KEKは次期マスタープランに応募しました。

8000億の建設費の半分をホスト国で負担,残りは仏独米などの国が負担することになるのですが,昨年3月の仏,独と日本文科省との意見交換では
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shinkou/038/attach/1406484.htm

フランスは「・・・500GeV ILCにおいても標準模型を超える新粒子が見つかる兆候は得られないだろうという印象。250GeV ILCではヒッグス粒子の精密測定がクリアにできるという意味では意義がある。一般的には、プロジェクトのコストと期待される科学的成果のバランスが取れている必要がある。」


ドイツは「第一には、CERNを通じた欧州からの貢献について検討すべきである。その上で、ILC計画へのさらなるドイツからの貢献の可能性を決定するためには、ドイツのロードマッププロセスにおいて十分な時間をかけて審議する必要がある。計画見直しで500GeVから250GeVになったことにより、可能性が制限されることから、本当に新しい物理が拓けるのか慎重な意見がある。」

両国とも大型研究施設計画に係る担当者から,ILC計画について消極的見解があり,積極的な発言はありませんでした。これでは日本でゴーサインを出しても他の国から了解をもらえないことがわかります。

◯ ILCが建設される地元での問題
 1)ビームダンプで発生するトリチウムの放出もしくは貯蔵処理処分が不明確であること。
 2)砂鉄川,興田川では川床から19m下がトンネル上部になっている。
   これは当初示されていた地下100mという説明とは大きく異なっているのではないか。
   最も浅いところで100mとするのが安全上必要ではないか。
   川の水がトンネル工事によりトンネル内に流入とならないかも危惧されます。
 3) その他
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なお,砂鉄川床〜トンネル上部の距離約19mについては下記からILC立地可能性評価に向けた北上山地地質調査報告書pdfが取得できます。
第二部の216ページ〜221ページにかけて出ています。
http://epx2.phys.tohoku.ac.jp/thkilc/pub/ILC_TOHOKU180927_append.pdf


◯ 2019年5月24日(金)に一関市大東町大原で行われる「ILC誘致推進大会」ではこのようなリスクについてきちんと話し合うのでしょうか。ただ,旗を振り、ないものねだりをするのでしょうか。AAAのためみんな踊らされているように思えます。

<<参考>>
3月24日に一関市大東町大原で行われる「ILC誘致推進大会」チラシとそれを紹介する岩手日日の記事
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