3.16「海に空に・・・」にぶつけて岩手日報に醜い全面広告が・・・

みなさんへ

 3.16仙台集会「海に空に放射能を捨てないで~再処理工場本格稼働停止~」にぶつけて、岩手日報の10面に醜い全面広告が出ました。

3月16日の岩手日報に、久保寺昭子氏と舞の海との対談の形で「放射線のこと、ご存じですか」と全面広告が掲載されました。

この内容があまりに酷いので、質問状を提出することを例会で決めました。

 質問の案を作成してみましたのでご意見などお願いします。
24日に発送したいので、当日午前9時ころまでにお願いします。
これは、岩手日報社にも知らせておきたいと思います。

 舞の海関にも、このような質問を東北原子力懇談会と久保寺氏に提出したことをお知らせしたいと思います。(答が返ってこないときにはその旨再度お知らせします)

広告の内容は3段落になっております。
 1)放射線は、もともと地球上に存在する、自然エネルギーといえるものです。
 2)正確に測定、管理ができる放射線は、医学や工業、農業などで役立てられています。
 3)再処理工場から出る放射性物質が、周辺の環境に影響を与える心配はありません。
http://homepage3.nifty.com/gatayann/fullpage-ad.jpg
3)についてだけスキャンしたものです。 

1)2)の内容にも問題がありますが、今回は3)について絞り質問書を作成してみました。それにしても久保寺さんは人々をだますことを平気で言えるものだと驚きます。多分久保寺氏から回答はこないでしょう・・。


 十和田の簗田さんからの情報です。原子力関連OBの「エネルギー問題に発言する会」から坂本龍一氏らの本「ロッカショ」批判で講談社に申し入れをしたそうです。
http://www.engy-sqr.com/media_open/index.htm
これを読むと原子力エネルギーが第一と凝り固まった人たちの考えがよく見えてきます。環境や命のこと未来世代のことなど眼中にないようです。メンバーをみます
と原子力利権事業所がどうなっているのかが見えてきます。 
 http://www.engy-sqr.com/koukaimeibo/index.htm

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東北原子力懇談会会長様
東京理科大学名誉教授久保寺昭子様    
                                      
               三陸の海を放射能から守る岩手の会
                       世話人    永田文夫

   新聞広告「放射線のこと、ご存じですか」に係わる質問について
前略
   突然お便りいたします。失礼の段ご寛恕お願い申し上げます。
今年3月16日当地地元紙岩手日報に貴会名で「放射線のこと、ご存じですか?」というタイトルで全面広告が掲載されました。内容は久保寺昭子先生と舞の海関との対談形式で放射線の安全について広報されておりました。この内容の件で別紙により質問させて頂きますので、ご回答を賜りたくお願い申し上げます。ご多忙中とは存じますが、4月24日までご回答をお願い申し上げます。
                                      
              
          連絡先
          三陸の海を放射能から守る岩手の会 事務局
                               永田方
           (連絡先省略)
*************************** 2008.3.24
岩手日報広告「放射線のこと、ご存じですか」に係わる質問書         

 内容は網掛け見出しにより大きく3段落になっております。最後の3段落「再処理工場から出る放射性物質が、周辺の環境に影響を与える心配はありません。」の項について質問いたします。

 1)見出し「再処理工場から出る放射性物質が、周辺の環境に影響を与える心配はありません。」について、尾駮沼ではトリチウム濃度が昨年4月段階2~3ベクレル/Lを検出したと報じられています(東奥日報2007.10.13)。
これを自然界の六ヶ所周辺湖沼のトリチウム濃度(0.8±0.2ベクレル/L放医研調査)と比べると2~5倍に増加したことになります。日本原燃はこの原因は日本原燃から海洋へ放出されたトリチウムが流入したものと報告しています。このことは工場から出る放射性物質が周辺の環境に影響を与えていることになるのではないでしょうか。また、大気放出のクリプトン85によるβ放射能が六ヶ所村尾駮で最大4kBq/m3、室の久保で最大3kBq/m3測定されました。自然界のバックグランドは約2Bq/m3ですのでその1500~2000倍になります。青森県はこれについて「施設寄与と考えられる変動が認められた」(原子力施設環境放射能調査報告書平成18年度報)としています。周辺環境に影響に影響を与えているのではないでしょうか。お答えお願いします。

2)久保寺先生は「1回に受けた放射線が200ミリシーベルト以下であれば、ガンの発生率が高くなることはない・・・」と述べられておられますが、米国科学アカデミーの疫学調査による数十万人の大規模調査に基づく報告書(「電離放射線の生物学的影響に関する第7次報告書BEIR-7(2005.6)」)では「100ミリシーベルトの被ばくでも約1%の人が放射線に起因するガンになる」と報告しております。この報告書は間違いなのでしょうか。間違いならば、その根拠を示し、それを米科学アカデミーにぶつけるべきではないでしょうか。このような権威ある機関が出した報告はそれが否定されない限り尊重すべきだと思いますがいかがですか。それでも200ミリシーベルト以下ならば大丈夫とおっしゃるのならば根拠をご提示お願いします。

3)「・・・六ヶ所村再処理工場では・・・最大限に評価した数値でも、年間で0.022ミリシーベルトと評価されています。」と述べておられますが、例えば海藻中のヨウ素の濃縮係数を2000としていますが、原子力発電所では4000として計算しております。
1/2の過小評価です。また、魚のセシウムの濃縮係数を30としていますが英国アイリッシュ海の魚中のセシウム濃縮の最大値は180を示しています。1/6の過小評価ではないでしょうか。この他、海流の問題、ヨウ素129の実効線量係数の訂正、年毎の放射能の蓄積問題などがあり、決して「最大限に評価」しているとは考えられませんがご見解をお願いします。

4)年間0.022ミリシーベルトの評価は誤差範囲を示すのが科学的ではないでしょうか。考えをお聞かせ下さい。
5)「再処理工場はリサイクルできるウランなどを取り出すために、・・・」とのことですが、プルトニウムの抽出が本来の狙いなはずですが、なぜプルトニウムを除いたのでしょうか。文面から「リサイクルできるウラン」というように読みとれますが、
再処理工場で回収されたウランが商業的にリサイクルしている例があればお教え下さい。リサイクルの可能性があることと、リサイクルできることとは別であり「リサイクルできる」という表現は妥当ではないと考えますが如何ですか。

6)「・・放射性物質が発生しますが、できる限り除去してから・・・・」とのことですが再処理工場では、クリプトン85、炭素14、トリチウムは全量環境へ放出しております。
これらは除去装置や、除去技術の目処がついていることがわかっています。1988年12月の青森県議会の資料にはクリプトンとトリチウムの除去建屋が日本原燃の計画図に記載されていました。日本原燃と青森県などで締結している、アクティブ試験安全協定の第5条(放射性物質の放出管理)では「可能な限り放出低減を図る」ことになっておりますが、日本原燃から私たちへの回答(08.1)によると全くその努力がなされていないことがわかりました。
「・・・できる限り除去してから・・・」は事実とは違うのではないでしょうか。お答え下さい。

7)「・・・これらは拡散されますので、・・影響を与えるレベルではありません。」とのことですが仮に水銀やカドミウムなどを仮に環境へ放出し、拡散され影響を与えないという言い方をしてもいいのでしょうか。放射性物質を全量環境へ放出(3核種)し問題ないとはこの始まったばかりの「環境の世紀」に逆行するお考えではありませんか。エネルギーよりも命をはぐくむ環境を大切にしなければいけないのではないでしょうか。ご見解をお願いします。

8)環境に影響を与えるかどうか、海洋生態系などの科学的、環境影響評価を行いこれに基づいて判断すべきでないでしょうか、この点どうお考えですか。

9)「・・・農畜産物や海産物などの環境モニタリングを継続して行っています。」とのことですが、最も心配される海藻中の放射性ヨウ素の測定を行っておりません。再処理工場の北側にあります東通原発沖ではこれを実施しております。なぜ肝心な測定をしないのでしょうか。また、海域におけるトリチウムの連続測定はなぜないのでしょうか。最も心配している環境試料のデータを出さないことはある種の隠蔽工作のようにも受け取れますが、ご見解をお願いします。

10)「・・・その結果については、専門家などの評価を受けた後、公開されています。」とありますが、なぜ専門家の評価の後公開になるのでしょうか、事実はそのまま公開してよいのではないですか。また専門家は本当に公正な方が選任され、信頼できる方々なのでしょうか。柏崎刈羽原発の審査では、専門家が活断層を認めずに許可したためあのような事故が起こったと聞いております。薬害エイズにしても専門家が酷い判断を下し多くの人々が犠牲者になりました。本当に周辺住民や国民の健康で文化的な生活のことを親身に考える専門家が国の審査会の委員に就任しているのでしょうか。ご見解をお願いします。

11)「・・・・放射線のことを正しく知って、正しく怖がっていただきたい・・・」とのことですが、日本原燃は本当に正しい情報を提供しているとお思いですか。例えばこの2年間海洋に放出してきたトリチウムが海洋でどのように拡散したのか。岸沿いに流れたのか、太平洋に拡散したのか、北に行ったのか南か、事実を教えてほしいと再三要求してきましたが未だ教えてくれません。事実を知らせることにより安全安心が生まれます、不安が増すばかりです。また、海洋への放出日時について予報してほしいという要望にも応えようとしません。事実を知らせずしてなぜ「正しく知る」ことができるのでしょうか、「正しく怖がる」ことができるのでしょうか。自主・民主・公開の原子力三原則はどこに行ってしまったのでしょうか。

12)日本原燃のフル操業時点の管理目標値は申請書ではベクレル表示のみでした。私たちは管理目標値を計算して海へ3億3千万、空へ4000万ミリシーベルト(クリプトン85除き)放出することがわかりました。なぜ、青森県民説明や審査段階でミリシーベルトで提示しないのでしょうか。海洋、空に大量の放射能を放出しておき、周辺住民の被ばく予想が0.022ミリシーベルトだけだから安心せよ、とは納得できません。人々にわかりやすい数値を示さないように進めてきたと言わざるをえません。「正しく知る」ため「正しいわかりやすい情報を提示することが必要」ではないでしょうか。ご見解をお願いします。

13)最後に、久保寺先生は「エネルギー」と命をはぐくんでくれている「環境」と比べたとき、どちらが大切だとお考えですか。未来世代の幸せをもご配慮いただきご回答ご教示お願い申し上げます。

(以上)

連絡先(事務局)
三陸の海を放射能から守る岩手の会
                                 永田方

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