ILCの実現に向けた宣言:「仙台宣言」LCWS2019国際会議2019/11/1

ILCの実現に向けた宣言:「仙台宣言」

その第3項「我々は地域社会から強い支持を受けている」を読むと「素粒子物理学は追い詰められている」「素粒子物理学は『社会』との関係が希薄な分野なのだろうか」と思わせる。

素粒子物理学コミュニティにリスクコミュニケーションのノウハウがないこと、そして東北・北上高地に連なる行政もそれに慣れていない。そう考えれば、ILC誘致の進め方を見て「いったい誰が誘致すると言い出したのか」「誘致の進め方がおかしい」という市民の声も理解できる。

「我々は地域社会から強い支持を受けている」という文言。これは「我々は地域社会から強い支持を受けているように見せかけることに成功している」の間違いです。

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LCC LINEAR COLLIDER COLLABORATION

ILCの実現に向けた宣言:「仙台宣言」

現在,仙台市で開催されているリニアコライダー国際会議(LCWS2019)に,多くの国と地域から科学者が集まっている。我々は世界の仲間とともに,ここに「仙台宣言」を発表する:

我々はILC建設の重要性を再確認する。

これまでのLCWS会議における宣言において,我々は宇宙を理解するための本質的な次のステップとして,ヒッグスファクトリーの建設を提案した。この提案は欧州合同原子核研究機関(CERN)の大型ハドロンコライダー(LHC)から得られた最新結果によって,さらに説得力を増している。2019年3月,国際将来加速器委員会(ICFA)は,これが次の世界規模のプロジェクトであると国際的に合意されていることを確認した。

ILCの設計は成熟しており建設の準備が整っている。

ILCの鍵となる超伝導加速技術はドイツの欧州X線自由電子レーザー(XFEL)で実証され,目本,中国,米国でもプロトタイプが開発されている。結果として,経費の見積もりは技術に裏打ちされた堅実なものとなっている。ILCの設計性能を達成するために重要で不可欠な技術は,高エネルギー加速器研究機構の先端加速器試験施設で既に開発・実証されている。ILCの設計には,将来,より高いエネルギー,より高いルミノシティにアップグレード可能な柔軟性がある。初期段階の研究プログラムは,それ自身長期的で生産的なものであるが,この柔軟性を活用することにより,さらに発展させることができる。

我々は地域社会から強い支持を受けている。

2019年3月のICFAとリニアコライダー国際推進委員会(LCB)との合同会合において表明された,文部科学省及び関係省庁におけるILCへの継続的な関心は,日本政府の最初の公式見解として高く評価されている。世界の研究者は,日本の国会議員の力強く絶え間ない支援に感謝している。加えて,我々はこの会議の全期間を通じて,日本特に東北地方のコミュニティ,産業界から,ILC実現への強い支持と熱意を感じた。

我々はILCの成功に向けて力を尽くす。

ILCの科学的重要性,その技術的成熟度,及び日本におけるILC実現への強力な支援に鑑み・仙台でのLCWS2019に参加している国際コミュニテイは,ILCに取り組む世剔11の仲間と共に,ILCの建設及び科学的探求を国際プロジェクトとして推進することを改めてここに誓う。

LCWS2019に参加している科学者

リニアコライダーコラボレーションを代表して

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河北新報 2019年11月02日 土曜日
ILC建設推進へ国際的支持 「仙台宣言」まとめ閉幕
https://sp.kahoku.co.jp/special/spe1116/20191102_01.html

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