[国際リニアコライダーILC] LCWS2019国際学会10/28~11/1を終えて

LCWS2019国際学会10/28~11/1を終えて

LCWSを主催したLCC(リニアコライダー・コラボレーション)の広報の編集がひどい。
LCWS2019 Images by Rika Takahashi
Images slide from International Workshop on Future Linear Colliders (LCWS 2019).
http://newsline.linearcollider.org/
あたかも、複数の新聞社がたくさんとりあげてくれているかのような演出。全部、岩手日報
LCC広報・全部岩手日報.png
岩手日報2019年10月29日、31日、11月1日
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胆江日日新聞 2019年11月4日
ILC計画、日本にとって「いい投資」
http://ilc.tankonews.jp/modules/d3blog/details.php?bid=888
ICFA議長ジェフリー・テイラー氏が2019年11月3日、建設候補地((一関市大東町大原)を視察
テイラー氏は、仙台国際センターで開かれたILC計画関連の国際会議LCWS2019に参加するため来日。北上高地のある岩手県には初めて訪れた。テイラー氏らは、白いワンボックスカー2台で大原市民センター方向から現れ、新聞・テレビなど6社の囲み取材を受けた。76747514_2994017043946287_3161923041772961792_n_0000.jpg
取材を受けている間、「NO ! ILC」「NO ! TRITIUM」などと書かれた高齢者の運転する軽トラが近くを通り抜けて行った。

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この間のILC関連記事「岩手日報」
・岩手日報2019年10月28日 28面
 テレビ欄 NHK6.10おばんですいわて ILCの国際会議

・岩手日報2019年10月29日 1面
 ILC東北誘致 建設実現へ加速 仙台で国際学会開幕

・岩手日報2019年10月31日 1面
(加速器将来計画欧州委員会ヨルゲン・ドホント議長 岩手日報の単独インタビュー)
 ILC東北誘致 日本の積極行動重要 欧州戦略登載へ助言

・岩手日報2019年11月1日 7面
(LCCリニアコライダー・コラボレーション代表リン・エバンス氏 岩手日報の取材に答える)
 ILC東北誘致 12月までに政府の前向きな意思表明を
 仙台で今日まで国際学会LCWS 22カ国400人 実現テーマに議論
 「動き出せる体制」着々 岩手県・産学官 機運醸成に総力
 ILC誘致をめぐる主な動き(年表)IMG_20191105_0002_0000_0000.jpg※この年表に記載されていない項目及び言葉足らずの部分について
2018年3月2日
ILCは放射能施設など発表「国際リニアコライダー(ILC)関連委託調査 ILC計画に関する規制・リスク等調査分析報告書(2018年2月・野村総研)」国際リニアコライダー(ILC)に関する有識者会議
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shinkou/038/gaiyou/1402312.htm
2019年12月19日
「国際リニアコライダー計画の見直し案 に関する所見 (最終回答)」日本学術会議 総合所見 現状で提示されている計画内容や準備状況から判断して、250 GeV ILC 計画を日本に誘致することを日本学術会議として支持するには至らない。政府における、ILC の日本誘致の意思表明に関する判断は慎重になされるべきであると考える。
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-24-k273.pdf
2019年3月7日
ICFAの東京会議で文科省が「誘致の表明には至らない」と初の政府見解。ただし、誘致するかどうかの検討は続けるとした。

・岩手日報2019年11月2日 1面
 ILC東北誘致 「日本で建設推進」国際学会閉幕 仙台宣言を発表
 ※ILCの実現に向けた[仙台宣言]全文はこちら
https://bblog.sso.biglobe.ne.jp/cms/article/edit/input?id=38144494

・岩手日報2019年11月3日 4面
(国際将来加速器委員会ICFAジェフリー・テイラー議長 岩手日報の単独インタビュー)
 ILC東北誘致 建設の必要性再確認 コスト減へ技術進展 日本に前向き姿勢要求

・岩手日報2019年11月4日 4面
 ILC東北誘致 地元の関心高さに期待 ICFA議長 一関の候補地を視察
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ILCの実現に向けた宣言:「仙台宣言」(再掲)
その第3項「我々は地域社会から強い支持を受けている」を読むと「素粒子物理学は追い詰められている」「素粒子物理学は『社会』との関係が希薄な分野なのだろうか」と思わせる。
素粒子物理学コミュニティにリスクコミュニケーションのノウハウがないこと、そして東北・北上高地に連なる行政もそれに慣れていない。そう考えれば、ILC誘致の進め方を見て「いったい誰が誘致すると言い出したのか」「誘致の進め方がおかしい」という市民の声も理解できる。
「我々は地域社会から強い支持を受けている」という文言。これは「我々は地域社会から強い支持を受けているように見せかけることに成功している」の間違いです。
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LCC LINEAR COLLIDER COLLABORATION

ILCの実現に向けた宣言:「仙台宣言」
現在,仙台市で開催されているリニアコライダー国際会議(LCWS2019)に,多くの国と地域から科学者が集まっている。我々は世界の仲間とともに,ここに「仙台宣言」を発表する:

我々はILC建設の重要性を再確認する。
これまでのLCWS会議における宣言において,我々は宇宙を理解するための本質的な次のステップとして,ヒッグスファクトリーの建設を提案した。この提案は欧州合同原子核研究機関(CERN)の大型ハドロンコライダー(LHC)から得られた最新結果によって,さらに説得力を増している。2019年3月,国際将来加速器委員会(ICFA)は,これが次の世界規模のプロジェクトであると国際的に合意されていることを確認した。

ILCの設計は成熟しており建設の準備が整っている。
ILCの鍵となる超伝導加速技術はドイツの欧州X線自由電子レーザー(XFEL)で実証され,目本,中国,米国でもプロトタイプが開発されている。結果として,経費の見積もりは技術に裏打ちされた堅実なものとなっている。ILCの設計性能を達成するために重要で不可欠な技術は,高エネルギー加速器研究機構の先端加速器試験施設で既に開発・実証されている。ILCの設計には,将来,より高いエネルギー,より高いルミノシティにアップグレード可能な柔軟性がある。初期段階の研究プログラムは,それ自身長期的で生産的なものであるが,この柔軟性を活用することにより,さらに発展させることができる。

我々は地域社会から強い支持を受けている。
2019年3月のICFAとリニアコライダー国際推進委員会(LCB)との合同会合において表明された,文部科学省及び関係省庁におけるILCへの継続的な関心は,日本政府の最初の公式見解として高く評価されている。世界の研究者は,日本の国会議員の力強く絶え間ない支援に感謝している。加えて,我々はこの会議の全期間を通じて,日本特に東北地方のコミュニティ,産業界から,ILC実現への強い支持と熱意を感じた。

我々はILCの成功に向けて力を尽くす。
ILCの科学的重要性,その技術的成熟度,及び日本におけるILC実現への強力な支援に鑑み・仙台でのLCWS2019に参加している国際コミュニテイは,ILCに取り組む世剔11の仲間と共に,ILCの建設及び科学的探求を国際プロジェクトとして推進することを改めてここに誓う。

LCWS2019に参加している科学者
リニアコライダーコラボレーションを代表して

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胆江日日新聞2019年11月2日
ILC誘致「反対姿勢」を明確化(一関拠点に活動する市民団体)(再掲)
http://ilc.tankonews.jp/modules/d3blog/details.php?bid=887

 一関市を拠点に活動している市民団体「ILC誘致を考える会」は、ILC(国際リニアコライダー)の国内誘致反対の姿勢を明確にした。仙台市で開かれた国際会議「LCWS2019」に合わせ、ILCの日本誘致を断念するよう国内外の研究者らに訴えた。
 2017(平成29)年に発足した同会は、実験で生じる放射性物質の安全管理、メリットを強調する誘致運動の在り方に疑問を呈してきた。ただ、会の内部には「学術研究そのものを全面否定しているわけではない」「賛否論争で地域を二分化する状況は好ましくない」といった声もあり、組織としては「慎重派」という姿勢で研究者や行政側の対応を見極める活動をしてきた経緯がある。
 反対を明確化するに至った理由について、同会は「地元はもろ手を挙げて賛成しているというニュアンスで情報発信されている。LCWSに出席する国内外の研究者に『少なくともそれは違う』と伝える必要があった」などと説明。実験過程で生成される放射性物質「トリチウム(三重水素)」の安全性や自然環境への影響に不安があり、高レベル核廃棄物処分場建設の足掛かりになる懸念も拭い切れていないとしている。さらに、地域の小中高生らを巻き込んだ誘致活動が行われている点も問題視し、日本誘致反対の意思を示した。
 同会はLCWS初日の10月28日、会場の仙台国際センター前で誘致反対の意思を示す活動を展開。反対理由などをまとめた日英併記の文書を国内外の研究者らに配布した。
 文書は、LCWSを主催するリニアコライダー・コラボレーション(LCC)の最高責任者、リン・エバンス氏=ロンドン・インペリアルカレッジ教授=にも会議の関係者を通じ届けられた。LCWSの広報担当によると、エバンス氏は内容を真摯に受け止めており、ILCに対する理解に向けた今後の対応について検討しているという。
 同会の原田徹郎(てつお)共同代表は「会員の中には、以前からILC誘致に反対している人もいるが、学術研究そのものには理解を示す人もいる。状況を見ながら対応を考えていくが、少なくともトリチウム生成や自然への影響、核廃棄物処分場への転用、子どもを利用した誘致活動には疑念が残る。それらを理由に『日本誘致は反対』の姿勢を明確にした」と話している。

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